華やかな世界への憧れ
美容師と言うよりトータルコーデへの憧れが強かった。
髪、服、色、インテリアなどへの憧れが強かった。
私が美容師になろうと思ったきっかけは、高校3年生の夏でした。
当時、私の地元である青森の高校に通っており、オシャレな環境とはほど遠い生活をしていました。
学校では規則も厳しかったため、
【黒髪、耳は全部出し襟足は襟にかかってはならず、前髪は眉毛より上】
大体の人が短髪か坊主。
唯一オシャレをしようと思うと近くに服屋などは無く、通販で買うのが精一杯。それでも毎月4、5冊雑誌を買ってはノートに雑誌に載っているモデルさんの服装や髪型などを書き写したりしていました。
そんな事をしながらも親は公務員、親族も建設業や美容関係の仕事をしている人はおらず、美容の道に進もうなど、私には到底考えられませんでした。
なので、進路も言われるがまま、介護関係に就職しようかと話していました。
そんな時、同じ部活の友人が【一緒に美容学校に行こう!】と言ってきました。
その時、私が一番に思ったのが
【自分なんかが本当に美容関係で働いていいんだろうか】
実際、4、5冊雑誌を買ってはノートに雑誌に載っているモデルさんの服装や髪型などを書き写したりしていたなんて、恥ずかしくて友人には言えなかったくらいでした。
ただ、その時何かの雑誌を読んでいた時
【一生の仕事】
と言う文字が目に飛びこんだ時、《トータルプロデュース》の言葉が脳裏をよぎりました。
私は、《一人の人のつま先から頭の先までコーディネートのお手伝いがしたい》
そのために必要な事はなんだろうと考えた時、友人の【美容学校に行こう!】
の言葉を思い出しました。
まずは首から上の技術を学び、最終的に【トータルプロデュース】が出来るようになろうと心に決めました。
その日、美容学校に行きたいことを学校の先生、両親に伝えました。
もう、ほとんど介護学校への進学の話で決まっていたこともあり、学校の先生、両親、親族から猛反対されました。
【一時的な気の迷いだ】
私の地元は田舎なので、たまに一人や二人そういう事を言う子が多い、おまえもただ、都会に出たいだけ、どうせすぐに帰ってくる。
何度も何度もこの言葉を言われました。
ですが、昔から私は少し頑固な所があるので自分の意志を譲らず押し通すかたちで美容の道に進みました。
自分の中にゆるぎないものがあったのかもしれません。
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