「ブリーチをしているから、縮毛矯正はもうできないと思っていました」。私はサロンで、そんなお声をよく伺います。結論からお伝えすると、ブリーチ毛でも縮毛矯正ができる場合はあります。ただし、すべての髪ができるわけではありません。大切なのは、髪の今の状態を正しく見極めて、無理のない方法を選ぶことです。今回は、私がカウンセリングで大切にしている条件を、分かりやすくお伝えします。
■ ブリーチ毛に縮毛矯正が難しい理由
ブリーチは、髪の色素を抜くために髪の内部に大きく働きかける施術です。そのため、髪を守るキューティクルが傷つきやすく、髪の水分や栄養分が抜けやすい状態になります。
縮毛矯正は、薬剤で髪の結合をゆるめてから、熱でまっすぐに整える施術です。健康な髪であれば薬剤の反応をコントロールしやすいのですが、ブリーチ毛は部分ごとにダメージの進み方が違い、薬剤の反応にもムラが出やすくなります。強すぎる薬剤や熱は、切れ毛やビビリ毛の原因になることもあります。だからこそ、ブリーチ毛の縮毛矯正は、通常よりも慎重な判断が必要なのです。
■ できる条件1:髪に体力が残っていること
まず一番大切なのは、髪に体力が残っていることです。体力とは、髪の弾力やしなやかさのことです。濡れたときに少し伸びても、乾くと戻るような髪は、まだ施術に耐えられる可能性があります。
反対に、濡れるとゴムのように伸びて切れやすい、乾いてもパサパサでまとまらない、毛先が絡まりやすいといった状態は、髪がかなり疲れているサインです。その場合は、まず髪を休ませて整えることを優先します。
■ できる条件2:ダメージの見極めとテスト施術
私が必ず行うのが、髪の履歴と状態の確認です。ブリーチの回数や時期、カラーやパーマの履歴、毎日のアイロンやドライヤーの使い方まで、丁寧にお伺いします。見た目だけでは分からないダメージもあるからです。
そのうえで、必要に応じて目立たない部分でテスト施術を行います。少しの毛束で薬剤の反応を確認することで、「この強さなら大丈夫か」「もう少し弱くしたほうがよいか」を、感覚ではなく実際の反応で判断できます。テストの結果によっては、全体の施術を見送ることもあります。それも、髪を守るための大切な判断だと考えています。
■ 高難易度ケースにはジュエリーシステム縮毛矯正とLULUトリートメント
ダメージが進んでいても、条件が整えばチャレンジできる場合があります。そのときに私が組み合わせるのが、ジュエリーシステム縮毛矯正とLULUトリートメントです。
ジュエリーシステム縮毛矯正は、髪への負担をできるだけ抑えながら、クセをやわらかく整えることを目指す施術です。そこにLULUトリートメントを組み合わせることで、髪の内部を補いながら、施術中のダメージをできるだけ和らげます。ブリーチ毛のようにデリケートな髪こそ、薬剤の強さだけでなく、髪を補う工程が大切なのです。
もちろん、この組み合わせでも「必ずできる」とは言い切れません。髪の状態に合わせて、薬剤の強さや放置時間、アイロンの温度を細かく調整し、無理のない範囲で仕上がりを目指します。
■ できない・おすすめしないケースも正直にお伝えします
次のような場合は、縮毛矯正をおすすめしないことがあります。
・濡れると切れやすく、触るだけでプツプツと切れてしまう
・ブリーチを何度も繰り返し、毛先まで大きく傷んでいる
・すでにビビリ毛になってしまっている
・ブリーチ直後で、髪がまだ落ち着いていない
こうした状態で無理に縮毛矯正をすると、かえって髪が傷み、まとまりにくくなることがあります。その場合は、まずトリートメントで髪の土台を整えたり、期間を空けて様子を見たりすることをご提案します。「できない」とお伝えするのは残念な気持ちもありますが、長い目で見て髪をきれいに保つための、正直なアドバイスです。
■ 施術後のホームケア
縮毛矯正をしたあとのホームケアも、仕上がりを長く保つ大切なポイントです。
まず、洗浄力のやさしいシャンプーで、ゴシゴシこすらずに洗いましょう。タオルで強くこするのも避け、やさしく水分を取ってください。ドライヤーは、根元から毛流れに沿って乾かし、最後に冷風で整えると、ツヤが出やすくなります。アイロンを毎日高温で使うのは、ブリーチ毛には負担が大きいので、できるだけ控えめにしてください。
また、洗い流さないトリートメントで毛先を中心に保湿することもおすすめです。サロンでのケアと毎日のケアを続けることで、ブリーチ毛でも手触りのよい、まとまりのある髪を目指すことができます。
ブリーチをしているからといって、きれいなストレートをあきらめる必要は、必ずしもありません。大切なのは、今の髪の状態に合った判断をすることです。あなたの髪が縮毛矯正に向いているのか、どんな方法なら無理がないのか、一緒に確認させてください。まずは相談してください。




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